多重債務とは

 

最近の不況を反映して多重債務に悩む人が多いようです。多重債務は個人の問題だけではなく、企業も同様です。最悪の場合、企業も個人も自己破産となります。

 

全国の裁判所に平成20年に法人が申し立てた自己破産件数は約1万1000件で、10年前の約2倍の規模になっていることが最高裁のまとめた情報で伝えられています。

 

こうした背景の中、個人の場合に目を向けると、収入の減少を余儀なくされている状況とはうらはらに、クレジットカードの大量発行や、消費者金融の無人契約機の普及などによって、以前より気軽に借金ができてしまう環境となってきています。

 

多重債務者になる人の中では、最近ではクレジットカードを使い過ぎによるものが多いようです。クレジットカード等は大変便利でもありますが、使い方を誤ったり、乱用したりすると、大変危険なのです。誰でも自分がまさか多重債務者になるとは思わないのです。

 

しかし、ちょっとした事から気が緩んで泥沼にはまることがあります。 多重債務者の人の典型的なパターンとして「今月のお金が少し不足しているから、とりあえずキャッシングに頼ってしまおう」などというように、安易なキャッシングでその場だけピンチをしのぐことがあります。

 

そのため、複数の業者から借入れをして、返済が困難になっている多重債務者が増えているのです。つまり、自己破産の一歩手前で苦しんでいる人が多いということです。